都市伝説系動画で人気を博し、実験系や無人島企画など様々な分野で動画を配信している、トミーとカンタの2人組「水溜りボンド」。
チャンネル登録者数は250万人を超える人気YouTuberだ。
破天荒な動画をあげるYouTuberが多い中、水溜りボンドは他人に迷惑をかけないよう配慮し、クリーンな動画が多いことから「YouTube界のNHK」と言われるほど安心して見られるチャンネルである。
そんな水溜りボンドも、実は過去に炎上したことがあるのをご存知だろうか?
今回は、その炎上騒動についてまとめてみた。
子どもが水溜りボンドの真似をしてボヤ騒ぎ!
ノートを電子レンジでチンしてボヤが起きる
普段、実験系の動画についてはできるだけ安全に配慮し、視聴者も真似しないように注意をして企画を行っている水溜りボンドだが、ある動画の企画で子どもが真似をしてしまい、ネットニュースにもなる炎上騒動となった。
そのきっかけとなった動画は2016年10月に投稿された『電子レンジでノートをチンしたら文字全部消えて無限に使える! 』という動画だ。(現在この動画は削除されている。)
内容としては、フリクションボールペンで文字を書いたノートを電子レンジに入れると文字が消えるというようなもの。
フリクションインクは、熱を与えると見えなくなるので、レンジで温めるとノートに書いた文字が見えなくなるという仕組みだ。
この動画を見た小学生が自宅のレンジで真似をしようとして、ノートが黒焦げになり家に煙が充満したという。起きた事故について、その親がブログ記事を書いた。
ブログ書きました。YouTube好きのお子さんがいるお父さんお母さんに読んでほしい内容です。
「レンジで字が消える!」というYouTube動画を真似した息子がノートを黒焦げにした話 -…https://t.co/3fzfdSxsK1 pic.twitter.com/xUeid35Hrr— Junichi Ito (伊藤淳一) (@jnchito) October 26, 2016
以下は、そのブログからの引用である。
(引用元:http://blog.jnito.com/entry/2016/10/26/113920)
- 「ノートを電子レンジに入れて温めたら字が消える」というYouTube動画を見た息子がその真似をした。
- しかし、「字が消えました!」という動画の結末とは異なり、実際にやってみるとノートが黒焦げになり、煙が上がった。
- その当時、僕と妻は外出中で、たまたま家に来ていたおばあちゃんが窓を開けたり後始末をしたりしてくれた。
- 聞くところによるとかなりの煙が発生して、窒息しそうになったらしい。
- 幸い火事になったりはしなかったが、しばらく家中が煙臭くなった。
- おばあちゃんが家にいなければかなり危なかったかもしれない。
どうやら、子どもはフリクションペンが特殊だということを理解せず、鉛筆で文字を書いたノートをレンジに入れたようだ。そして長時間加熱したことにより、ノートが焦げてしまった。
このブログが話題になり、ネットニュースになる事態に
この親が書いたブログは話題となり、ネットニュースにもなった。そして、この騒動を受けて水溜りボンドは動画を非公開に。
ネット上では、この件について様々な議論を呼んだ。
危険なネタをYouTubeとか2chに書く人って犯罪にならないのかなあ?
スマホの調子が悪い→レンジでチンすれば直る
みたいな話ね。「YouTube好きな子供が、電子レンジでノートをチンしてみたら黒こげに→子供..」 https://t.co/1EiaHR23hb— 緑のリンク (@GreenHeroLink) October 28, 2016
これ、まともな人はこういう動画とか公開しないから、思慮の浅い人が適当に面白おかしくやった結果ばっかりがネットに蓄積しちゃう構造になってる。「YouTube好きな子供が、電子レンジでノートをチンしてみたら黒こげに→子供..」 https://t.co/MRcLzp8Q01
— 堀石 廉 (石華工匠) (@Holyithylene) October 27, 2016
水溜りボンド動画消すの早いなw
動画の中でフリクションのペンって言っていなかったっけ?
それに、レンジ(家電製品)の危険性くらい小学生なら分かるんじゃないのか…?
これは水溜りボンドだけが悪いわけでもないと思う— ぺぺさん。 (@dgs_pepesan) October 28, 2016
水溜りボンドが炎上騒動を謝罪!父親のブログにも批判が殺到
水溜りボンドは謝罪の動画を公開
水溜りボンドは10月28日、自身のサブチャンネルで『今後の動画について』を公開し、今回の騒動について謝罪をした。動画の通りに実験をすれば大事にはならなかったはずだが、今回は言葉足らずで説明が伝わらず配慮が足りなかったと謝罪。視聴者が増え、またその年齢層も幅広くなってきているため、もう少しわかりやすく楽しめる動画を作るべきだったと反省。今後も自分たちの影響力を理解し、配慮をしつつ頑張っていきたいと説明した。
子どもにYouTubeを見せている父親が悪いという意見も
水溜りボンドは、ブログが公開されてから2日後に謝罪動画を出すというスムーズな対応を見せたが、騒動はおさまらなかった。というのも、そもそも動画を見せている親が悪いのでは?という意見がブログ主に殺到してしまったのだ。
横から失礼そのYouTuberも言ってたのですが説明欄にしっかり「真似しないでください」と記載されていました
YouTubeは対象年齢14歳以上です
利用規約はちゃんと見ましたか?
必ず大人の人と一緒に見てくださいとあります— おいしいごはん (@dantaka1681) October 28, 2016
親の責任でもあるのに責任押し付けすぎです。
投稿した本人はちゃんとフリクションとも言ってたしそれを理解できないような子供にネット環境を自由にさせてるのも悪いと思いますよ。— ひろ (@Bike7427) October 28, 2016
指摘にあるように、YouTubeは規約上14歳以上が対象年齢であり、それより下の子どもは利用しないよう呼びかけられている。
利用規約を理解せずYouTube動画を子どもに見せていた親にも責任があるにも関わらず、全面的に水溜りボンドが悪いような書き方のブログにファンたちは納得いかなかったようだ。これにより、さらにネット上では炎上することとなってしまった。
父親側もブログに謝罪を追記
10月30日に、父親は「追記:おわび」として、利用規約にあるにも関わらず13歳未満の子どもにYouTubeを見せていたことを謝罪した。
冒頭に本記事に関するおわびを追記しました。ご迷惑をかけたみなさまには大変申し訳ありませんでした。
「レンジで字が消える!」というYouTube動画を真似した息子がノートを黒焦げにした話(※追記あり) – give IT a try https://t.co/3fzfdSxsK1— Junichi Ito (伊藤淳一) (@jnchito) October 29, 2016
これにより、炎上は収束に向かった。
この炎上騒動から、水溜りボンドは今まで以上に安全に配慮し、実験や検証系の動画は内容をしっかり説明したり、真似をしないように呼び掛けたりするようにしている。
今後も、子どもから大人まで安心して楽しめる動画を期待したい。