2020年2月11日、故 野村克也監督の訃報を知った現役メジャーリーガー・YouTuberとしても活躍中のダルビッシュ有選手が「野村克也監督の訃報について」と題した動画を公開した。
今回「野村監督の思い出・感謝の気持ちを伝えたい」という目的から、動画に一切広告を付けなかったダルビッシュ選手。
コメント欄にも、野球ファンたちから野村監督へ向け哀悼のコメントが多数寄せられている。
ダルビッシュ 野村監督の思い出語る
野村監督について「凄く厳しい方、昔ながらのプロ野球の監督」という印象を持っていたと語るダルビッシュ選手。
野村監督が楽天の監督に就任中、当時ダルビッシュ選手は日本ハムに所属していたため対戦する機会が多く、試合後のインタビューで聞く野村監督の「ぼやき」をいつも楽しみにしていたという。
生前の監督振り返り「優しい声をかけて頂いた」
出典:youtube.com
ダルビッシュ選手はこれまで野村監督とは直接的な関わりは殆どなかったそうだが、野村監督から声をかけられるという機会は時々あったとのこと。
当時について「凄く優しい言葉をかけて頂いた」と振り返っており「怖いのかな。でもどんな感じの人なのかすごく興味がある」と、おっかなびっくりながらも野村監督の人間性に興味津々であったと語った。
野村監督の観察眼に脱帽。デッドボールのエピソード
また、ダルビッシュ選手は動画で野村監督の「凄いと思ったエピソード」についても紹介している。
ダルビッシュ選手は日本でプレーをしていた時代、デッドボールを相手バッターに当ててしまった際は、帽子を取って形式上での謝罪をするだけでなく毎回必ず謝罪の意思をしっかりと相手へ伝えることを大事にしていたという。
基本そのことについて注視しているファン・選手はおらず、ダルビッシュ選手自身も「誰かに褒められたい」という気持ちからの謝罪ではなかったため、誰に見られている・見られていない関係なくいつもデッドボールの際は真摯な対応を取っていたそう。
ダルビッシュも驚き「色々な人のことを見ている」
しかし野村監督だけが彼の行動に気づいていたそうで、とある対談記事にて「ダルビッシュは本当に偉い」と語っていたことを後に知ったダルビッシュ選手。
「この人は本当に色々な人のことを見ている。人間観察に長けているから、データだけじゃなく自分で見たもの・感じたものを野球に落とし込んでいる」と、野村監督の観察眼について絶賛した。
「一緒に野球やってみたかった」野村監督への思い告白
また、動画中盤ではダルビッシュ選手がこれまで一度も語ったことがないという「どうしても一緒に野球をやってみたい監督2人」について言及。
1人は現在のところ秘密なのだそうだが、もうひとりは野村監督であったと語り、動画概要欄でも「一緒に野球やってみたかったなぁ。」と、野村監督へ馳せていた思いを吐露し、視聴者・野球ファンの涙を誘った。
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