15歳女子高生が被害に。配信者「コレコレ」の告発により発覚
ワタナベマホトの児童ポルノ禁止法違反が発覚したのは、暴露系YouTuberとして人気を誇るコレコレの告発だ。少女からの相談を事実だと確信したコレコレが、なんと2021年1月21日に生配信で告発を行ったのだ。
生配信で説明されたワタナベマホト逮捕までの経緯を整理すると、以下のとおりである。
- ワタナベマホトがInstagramにて、「胸部にセロハンテープを巻いた女性がいないか」と投稿
- 15歳少女がこの投稿に反応し、セロテープで胸部を隠した写真を送付
- マホトはYouTube有料メンバーシップのメッセージに移り、少女とやり取りを続行
- ワタナベマホトが、今度は身体を隠していない写真を要求
- 少女はワタナベマホトの要求に応じて写真を送り続けた
- マホトは事態の発覚を恐れ、口封じのために少女に学生証を添えた写真を要求
- マホトが、「彼女がいる」と少女に告白し結婚を匂わせる
- 少女はこれを「浮気では?」と問いただす。マホトは否定
- その後もマホトからの写真要求は続き、どんどんエスカレート
- 少女から相談を受けた友人が、インスタグラムでマホトに連絡
- マホトが少女に連絡。自身は弁護士に相談済みだと伝え、「晒したら自分も晒す」と脅迫
- 少し経った後、少女がコレコレに相談
- マホトが結婚を発表
- コレコレが生配信でワタナベマホトを告発
出典:YouTube.com
ワタナベマホトは「修行」と称し、15歳の少女に写真を要求していた。しかも自体が発覚することを恐れ、口封じのために少女の学生証が移った写真まで要求していたのだ。
コレコレの生配信では、少女からの暴露が赤裸々に紹介されていく。
少女は恐怖を感じながらも、マホトへの想いもあり、そのままずるずると写真を送り続けてしまった。
出典:YouTube.com
ワタナベマホトは少女との関係を続けたまま、「彼女がいる」と告白した。そして結婚を匂わせるようなメッセージも送り、「浮気では?」と問いただす少女を「浮気じゃない」と言いくるめてしまう。
その後もマホトからの要求は続き、どんどんエスカレートしていった。
少女は要求を断り切れず写真を送り続けたが、ある日意を決して友人に相談。相談を受けた友人はInstagramを使ってマホトに連絡を取る。
出典:YouTube.com
これに激怒したマホトは、弁護士に依頼して対応の準備をしているとの脅迫めいたメッセージを送りつけた。「自宅も知っている」と、あからさまな表現も使っていたようだ。
また、電話でのやり取りでも「晒されたら俺も晒す」と、さらに脅迫めいた言葉を投げかけるマホト。
これにはチャットでコレコレの真名配信に参加していた視聴者も、「やばいな」「やばすぎる」「シャレにならんやろこれ」と事態の深刻さを感じ取っていた。
出典:YouTube.com
このやりとりを境として、ワタナベマホトト少女の関係は徐々に疎遠になっていった。そしてその後少女がコレコレに相談し、今回の生配信につながったのだ。
最後にはコレコレや生配信に参加していた視聴者に説得された少女が、今回の件を両親や警察に相談することを約束することに。そして少女の約束とともに、生配信は終了となった。
略式起訴で罰金のみ支払う結末に
マホトはコレコレの生放送が終わった後、少女にメッセージを送付。再度少女との電話での背色を試みたそうだ。
しかし少女はマホトに「2人で電話のやり取りはできない」と伝える。
そして2021年3月17日、YouTuberとしては引退していたワタナベマホトが、15歳の少女にわいせつ写真を要求したとして、児童ポルノ禁止法違反で逮捕されたのだ。
ワタナベマホトがどうなるのか多くの方が注目していたが、2021年4月22日、東京簡易裁判所に略式起訴されたことが報道された。同年後日には、東京簡易裁判所より罰金50万円の略式命令が出されいる。
略式起訴とは、迅速な処理を目的として簡単な手続きにより行う裁判のことだ。裁判所は日々多くの事件を抱えているため、すべての事件に関して映画やドラマで見るような裁判を行うことは難しい。そこで一定の基準(罰金100万円以下)を設けて、基準以下の事件は略式起訴とし、書類上の審査と罰金を支払う命令で済ましている。
マホトは逮捕後に釈放されており、本件に関する刑事処分としては罰金の支払いのみで済んだようだ。マホトは当初から容疑を認めていたようであり、そのことも略式起訴となった大きな理由の1つだったのかもしれない。
罰の大きさに対しては、さまざまな意見があるかもしれない。しかし、マホトがこの件で負うこととなった社会的制裁は計り知れないと言えるだろう。
少なくとも起訴されて罪が確定した以上、今回の件はマホトの前科の1つとなった。万が一今後マホトが何らかの違法行為を起こしてしまった場合、より厳格な判断が下される可能性もあるのだ。
ワタナベマホトがYouTube引退を発表
コレコレが衝撃の生配信を行った翌日である2021年1月22日、ワタナベマホトが所属しているYouTuberマネジメント会社のUUUMは彼との契約を解除したことを発表した。
UUUMの発表によると、ワタナベマホトはおおむね事件の内容を認めていたとのことだ。
続く2021年1月27日にはワタナベマホトのメインチャンネルがBANされ、「ワタナベマホト」「MAHOTO」名義の動画も非公開となった。
そして2021年3月2日、ワタナベマホトは自身のTwitterアカウントでついに引退を発表したのだ。
ツイートには、「この度は私が起こしてしまいました事件に関して、被害にあわれた方に大変な苦痛を与えてしまったこと、心よりお詫び申し上げます。」と記されている。
そしてファンに対しても「こんな私の動画を見てくれていたファンの皆様、大変申し訳ありませんでした」と記述。潮して「自分なりに色々と考えさせていただいた結果、けじめとして引退させていただくことにしました。」と引退の意向を表明している。
すでにTwitterアカウントは削除されており、現在は該当ツイートを確認することはできない。
その後ワタナベマホト本人からの情報発信は当然ではあるが無く、これが公に彼が発信をした最後となってしまった。
発表当時は、様々なYouTuberがこれに対して反応している。