チャンネル開設1週間で登録者数15万人を突破した「藤やんうれしーの水曜どうでそうTV」。藤やんとうれしーは、北海道のスター・大泉洋を世に送り出した北海道ローカル番組「水曜どうでしょう」の名物ディレクター。なんと、驚くことに現役のテレビ局社員がYouTuberデビューしてしまったのだ。
「水曜どうでしょう」のディレクター・藤やんとうれしーがYouTuberデビュー
藤やんとうれしーのYouTuberデビューに水どうファン大歓喜!
「会社には一切内緒ではじめてて…」と語るのは、「藤やん」こと藤村忠寿ディレクター。北海道テレビ放送(HTB)の現役社員だ。
そして、その隣にいるのが同じくHTB社員の「うれしー」こと嬉野雅道ディレクター。
この2人は、北海道の伝説的番組「水曜どうでしょう」の名物ディレクター陣である。
ネット動画の影響でテレビ離れが進んでいると言われる中で、あえてYouTuberデビューをしたのはどういう理由なのか。
2019年2月18日におこなわれた2時間弱にわたる生配信では、YouTuberをはじめたきっかけや今後の予定など、雑談を交えながら語っている。
さらに、水曜どうでしょうの新作についての質問に触れたり、最終回「原付ベトナム縦断1800キロ」の放送日が延長してしまった事件について語ったりなど、水曜どうでしょうファンにとって興味深い話も飛び出し、あっと言う間の生配信だった。
水曜どうでしょうのファンである“藩士”たちは、突然のYouTuberデビューに驚くとともに大喜びの内容だ。
ゲーム実況者のトラゾーが藤やんとうれしーをプロデュース
藤やんとうれしーと一緒に動画に登場しているのは、「水曜どうでそうTV」をプロデュースするYouTuberのトラゾー。
トラゾーはマインクラフト実況で人気を集めたゲーム実況者で、トラゾーのチャンネル「トラゾースタジオ」では、藤やんとうれしーとコラボしてマイクラ実況をする「マイクラなんていかがでしょう?」のコーナーが始まっている。
トラゾーは水曜どうでしょうのDVDを全巻揃えるほどの大ファンだそうで、藤やん・うれしーとファンが交流するFacebookグループ「藤やんとうれしー」に参加している縁で、2人をYouTubeに誘ったようである。
今後も、ちょくちょくチャンネルに登場しながら2人にYouTubeについてレクチャーしていくようだ。
伝説の番組「水曜どうでしょう」とは
北海道ローカルから全国区へ。大泉洋を輩出した「水曜どうでしょう」
「水曜どうでしょう」という番組を知らない方に向けて簡単に説明すると、この番組は1996年に放送開始した北海道ローカル番組。出演者は、ドラマやバラエティで大活躍、当時は現役大学生であった大泉洋と、北海道出身のタレントであり、大泉洋が所属する芸能事務所の取締役会長でもある鈴井貴之の2人。
低予算ながらもローカルの枠を超えた体当たりな企画、普通ならカットするであろう出演者が企画に対して愚痴る様子をそのまま流す、裏方のはずのディレクターが番組に介入するなど、リアルな人間関係が伝わる演出が魅力的で、当時のテレビ番組の固定観念をくつがえすようなスタイルが話題を呼んだ番組だ。
北海道のローカル番組としてスタートしたが、その面白さが口コミやインターネットで広がり、全国でも続々と放送された。さらに、DVDやグッズの売り上げ、番組関連イベントの規模など、ローカルとは思えないほどの影響力がある番組である。
YouTuberにも多大な影響を与えた?水溜りボンドも参考に
「絶対YouTuberに与えた影響は大きい」
と、藤やんが語るように、黒背景にテロップを出す演出や、ジャンプカットでつなぐ編集は、水曜どうでしょうがさきがけではないかとうれしーも分析している。
実際に、YouTuberという言葉がまだうまれる前から、YouTubeやニコニコ動画には、水曜どうでしょうの編集を真似した「○○どうでしょう」のようなタイトルがつけられたオリジナルの旅動画が数多くアップされていた。
それほど、水曜どうでしょうのフォーマットは真似するだけで旅を面白くしてしまう魅力があるのだろう。
水溜りボンドの2018年12月7日、8日に投稿した旅行動画も水曜どうでしょうを意識した編集になっている。
すげえ pic.twitter.com/iPkQdcg9qG
— .カンタ(水溜りボンド) (@kantamizutamari) December 7, 2018
(https://www.youtube.com/watch?v=WxGg0CHgd3Q)
(https://www.youtube.com/watch?v=NeM86_RBRd0)
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