忙しい現代人には、なるべく1つのことに時間をかけず効率的に行うことが、仕事においても私生活においても求められるものだ。特に毎日行う家事や掃除、収納においてはなるべく時間をかけないようにし、仕事や家族とのコミュニケーションに使える時間を回したいと考えるのが普通だろう。
そこで役に立つのが、忙しい毎日を上手にやりくりしている、主婦・主夫のモーニングルーティンだ。
主婦・主夫のモーニングルーティンをチェックすることで家事や掃除、収納など時短の参考になるため、ここで紹介していこう。
時短が鍵!家事が得意な主婦のモーニングルーティン
1日の家事を8割朝に行う【時短】
手作り暮らし研究家のFU-KOこと美濃羽まゆみの時短テクニックは、「その日一日に行う家事の8割を朝やってしまう」というものだ。
動画内では、彼女が実際に朝起きてから仕事に向かうまでのルーティーンを確認できる。
彼女は朝6時30分に起きて10時に仕事のメール返信を始めるまでに、以下のような家事を一通り行う。
・植物への水やり
・朝食、お弁当作り
・子供の見送り
・玄関掃除
・洗濯(計2回)
・夕飯の準備
・洗濯もの干し、畳み
・床掃除
・トイレ掃除
彼女のルーティーンは、とても合理的だ。
例えば洗濯は分量から2回に分けて行っているのだが、その際に洗濯機は二層式を使い、洗濯液を使いまわせるように軽い汚れの物を先に洗う。そして夫と子供を見送る際ついでに玄関の掃除を済ませ、朝食の食器を洗う流れで夕食に使う野菜を切ってしまうのだ。
朝の数時間に多くの家事をこなそうとするとドタバタしてしまいそうなものだが、そうした様子は少しも見られない。
それは手際が良いのもあるかもしれないが、何より家事の動線や時間の使い方を整理し、「毎朝ルーティンとして行うこと」に落とし込んでいるからだろう。また、朝食は卵料理をメインにし、常備しているおかずを出すなど毎日ほとんど同じ行動をとれば済むように計算されている。
その他にも、「次にする作業を考えて、1つ1つの行動を決める」と言うスタンスで朝の家事が組み立てられているため、無駄な動きがなく優雅に見えるのだ。
朝に家事を済ませてしまうと、日中は仕事や他の用事に集中でき効率が高まる。そうして日中の用事を早く済ませられれば、夜は帰ってきた家族との時間に充てられる好循環が生まれる。
見ていると計画を立てることがとても重要なことが分かるため、一度参考にしてみてほしい。
一度計画通りに動いてみて、難しいことや効率が悪い部分があれば改善していくスタンスが大切だろう。
作り置き素材で時短を叶える
イラストレーターのよしいちひろは、作り置きの常備菜を活用して、毎朝の家事を楽しんでいる。
彼女が朝の時間帯に作る朝食のメニューは、ご飯とみそ汁だけだ。お米を研ぎ、手早くみそ汁を作ったら、基本的に朝食の料理は終了する。余った出汁はストックしておくことで、別の料理に活用している。
息子のお弁当作りは、朝食を食べる前に行う。基本的には、好きなおかずを必ず1つ入れることをルールにしている。しかしその他は基本的に作り置きして置けるおかずを次々と入れてスキマを埋めれば、お弁当の完成だ。ヒジキやちょっとした煮物など、作り置きできる食材がお弁当を彩る。好きなおかずも前日の残りを電子レンジで温めるなどすることで、「料理」をする時間をとても短く済ませている。
その後はご主人との朝食を済ませ、皿洗いや掃除機掛けは夫婦で分担して朝の家事を終える。
常備菜を活用することで朝のメニューを考える手間やストレスがなくなり、実際に朝食づくりにかかる時間も抑えられるのが良いところだ。そうしてできた時間的余裕により、メイクや洋服選びに時間がかけられる点は、非常に大きなメリットだろう。
常備菜は作り置くておくだけで朝食やお弁当に彩りを加えることもできるため、活用してみたいところだ。
洗濯ものを干す時間を短縮する
紫帆ちゃんねるでは、洗濯ものをためてしまいがちな人に向けて洗濯もの干しの時短テクニックを紹介している。
タオルやハンカチなどは乾燥機にかけ、それ以外は浴室乾燥を活用している。
浴室内に洗濯ものを干せるため、雨の時期や夜間でも好きなタイミングで選択ができ、洋服にしわができにくいのが大きなメリットだ。また、浴室乾燥機があれば洋服を干せるだけでなく浴室内を乾燥させられるため、カビの発生防止にもつながり一石二鳥である。
そして彼女の洗濯もの干しの大きな特徴が、物干し竿ではなくハンガーに洋服をかけて乾かすことだ。洋服のカテゴリー別に干しておくことで、乾いた後そのまま取り込んで部屋にもっていくだけで簡単にしまえる。ちなみに、彼女が使っているハンガーはカインズのもの。滑りにくいためおすすめとのことだ。
ベランダに洗濯ものを干すには、ベランダの手すりなどをきれいにしておく必要がある。そうした時間がなかなか取れない方には、浴室乾燥は向いているといえるだろう。浴室乾燥設備は最初からついている場合もあるが、ついていない場合でも後付けの浴室乾燥機があるため、一度検討するのもおすすめだ。家事の時間が自由に選択できる点も浴室乾燥の魅力であるため、日中にはなかなか洗濯ができないと言う方にも向いている。
彼女は動画内でその他にもキッチン周りの掃除などを行っているため、一度チェックしてみよう。
お掃除上手な主婦の朝習慣
掃除の順番を決めておく
マイホームでの生活について投稿しているhachiの動画を見ると、掃除の順番を決めておく大切さが良く分かる。
彼が動画にしているのは、毎日行う自宅内の掃除ルーティンだ。キッチンシンクや排水口の掃除から始まり、ルンバを使った床掃除に毎日のお風呂掃除、そしてトイレ掃除とこなしていく。ここまで聞いていると「そんなの掃除好きだからできるんでしょ」と思われるかもしれないが、決してそんなことではない。
動画内では確かについ後回しにしがちな水回りの掃除を行っているが、嫌な拭き掃除などはほとんど行っていないことが分かる。つまり、毎日することを決めて順番を守って掃除をすることで、ストレスを最小限に抑えて家中をきれいに保つことに成功しているのだ。
確かに手際が良いが、彼が行う掃除の大半は、市販の薬品を活用したものである。基本的には、汚れる部分にスプレーの薬品などをかけ、適切な時間放置して洗い流すだけ。「それだけじゃきれいにならない」と思うかもしれないが、実際に彼のマイホームの水回りはキレイに保たれている。
つまりそれが、毎日する掃除と順番を決めてルーティンとして気軽に行うことで、ストレスや手間を最小限に抑えているということなのだ。また、床掃除をルンバに任せているようだが、毎日掃除させることできれいな状態を立てている様子である。
彼のいう「頑張らない掃除」はとても効果的なので、一見の価値ありだと言えるだろう。
こだわりの掃除道具でサクサク綺麗に
毎日の暮らしの中で取り入れているちょっとした掃除方法を紹介しているのは、KS myhomeの動画だ。彼女は、掃除を行う際に様々なグッズを駆使して手軽に掃除を済ませている。
例えば、キッチンの排水口にネットを活用している方は多いのではないだろうか。ネットを使うことでゴミや汚れをそのまま捨てられるため、排水口が汚れにくくなり短掃除につながる。しかし、彼女の動画では使い終わったネットを外して捨てた後、新しくつけるネットで一工夫することで、掃除の手間をさらに減らしているのだ。
ネットをつける前に水で濡らし、食器用洗剤をつける。そしてそのままネットを使って排水口を拭き掃除することで、裏側などについた汚れをきれいに落としているのである。
寝室では、なかなか頻繁に洗うことができないカーテンなど部屋全体に布製品が多いため、除菌ができる消臭スプレーを入念にかけることで清潔に保っている。そしてリビングのテレビ回りなどにはハンディワイパーを置いておくことで、ホコリを手軽に掃除しているようだ。
トイレ掃除には通常のブラシを使わず、洗った後そのまま流せるタイプのブラシを活用している。便器の中など汚れやすい部分を流せるブラシで掃除してそのまま流し、フタなどの周辺部分をトイレシートで拭いてやはりそのまま流してしまっていた。
細かい部分の汚れは無印良品の柄にビニールシートをかぶた状態でトイレブラシをつかみ、掃除後はそのまま流すかビニールシートを裏返してブラシを包み、ゴミ箱へ。
面倒な掃除も、ちょっとしたグッズの活用で時間やストレスを減らすことにつながるのだ。
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