• INTERVIEW
  • 2020.09.17

遊楽舎店長にインタビュー!遊楽舎の歴史や、ヒカル店の見所、ヒカルとの馴れ初めも

店長とヒカルとの出会いから動画出演についてまで

ヒカルの第一印象は「豪快」

――次は、ヒカルさんとの出会いについてお伺いできればと思います。

 

店長ああ、出会いですか?

はじめは11時開店20時閉店っていう方法でやったんです。風営の認可が下りたらもう少し時間延ばそうかって思ってて。

午前中の営業をやっとったとき、金髪頭のあんちゃんがヒョコヒョコ何人か連れて「遊戯王売ってください」ってきて「ああいいですよ。どの弾がええですか」っていうたら「それ箱ありますか?」「あるよ。」「じゃあそれ全部」全部いうて「えーっと、1箱以上あるけど」「あ、じゃあそれも全部」って…それがヒカルくんとの出会いですね。

 

で、ちょくちょく来てたんですよ。この兄ちゃんえらい買い方が豪快やけれども、遊戯王をやってるようには見えない

当時デュエルスペースっていうテーブルを置いてたんですけれども、兄ちゃんは買った箱そのまま持って帰るんですよ。

 

全然しない。もう、買いました、帰ります、なんですよ。買い方が豪快な割には一切売りに来ないし、買ったはいいけれどもそれをどうしてるのかまるで分からん。個人で楽しんでるような感じもあまりしないと。変わった子やなあって。

 

数年後、YouTuberとしてヒカルが来店

店長それからしばらくして、だんだん営業時間をずらしていって、途中の段階で15時開店24時閉店にしたんですよ。

だから僕が1人でやってる最後の方の段階やったら、15時から26時みたいな感じでやってたんですよ。

で、その頃になったら彼(ヒカル)は午前中しか来なかったんで、営業時間が変わって一切来なくなってたんですよ、何年か。

 

その数年後にヒカル君が、どうもYouTuberになったらしくて(笑)

ある日突然来たんですよ。その時にはもう、あの半分に分かれた、通称エンゼルフレンチヘアーになってたんですけれども。

その時に「お久しぶりです」みたいな感じで「おー、久しぶり」っていうて。「動画撮らしてください」って来たんで、あーYouTuberになったんやって。

確率機を揺らしたら人生変わった!?神動画の真相

店長彼(ヒカル)がマジでYouTubeをやってて、「へえー、YouTuberって居るんや」って。

「撮らしてくれ」ってきて、何度かそれで交渉してるうちに、じゃあええよってやったら、いきなりゲームの機械が壊れたと言われて(笑)オウ!!って(笑)

 

――「【神回】店長がブチ切れて確率機を揺らす」、の動画ですよね。

 

店長そうそう。でも実はあの機械は、別にうちの機械じゃないんですよ。

僕鍵を持ってなかったんです。景品が獲れたのに奥で詰まってて、それ見えるけど鍵がないから扉を開けれんと。じゃあしゃーない、こいつ揺らしたら落ちるやろ、みたいな感じで「ハァッ!!!ウォォォ!!!」ってやってたんですよ。

 

うちの機械じゃないから好きにやったれみたいな(笑)

 

――確かあの時はまだ顔のモザイクでしたり、そのちょっと前の動画になると声だけの出演とかばかりだったんですけれども、顔出しをするに至った経緯とかって…

 

店長ないですよ(笑)

最初僕は「映さないでねー」っていうとったのに、気付いたら外れてたんです。

とくにもうええかなみたいな感じのノリやったんですよ彼がもう(笑)

当時の僕はさっき言ったように凄く貧乏やったんで、彼らがゲーセンでお金を使ってくれるっていうのが結構ありがたかったんですよ。「今日は1万円使います」ってきたら「1万!?ヤッフゥ――!!!」「明日の支払いが出来る―!!」みたいな(笑)

だから、売り上げになるんやったら全然いいよっていう。

店長 遊楽舎ヒカル店の売り上げに驚き

遊楽舎ちゃんねる開設までには苦悩も

――そこからYouTubeに出演されるようになって、その後遊楽舎ちゃんねるを開設されたとのことなんですけれども、開設のきっかけはなんだったんでしょうか?

店長ヒカルくんがなかなか姫路に帰ってこれんようになって、うちの売り上げも落ちてったんで「じゃあ俺もYouTubeやっていい?」みたいな感じで聞いたら、「ああ、いいじゃないですか!やりましょうよ!」って言うてくれたんで「じゃあ分かったやってみる」っていうたのが、うちのチャンネルの開設のきっかけです。

最初は僕、あまり自分から能動的にやりたいとは思ってなかったんですけれども、やりたいと思ってなかった理由としては、一番最初に”彼らに悪いかな”っていうのがあったんで。

 

――なんで悪いと思ったんですか?

 

店長そりゃだって、”裏切り”みたいな感じが僕の中であったんですよ。

元々彼らがYouTubeチャンネルをやって、出てくださいって言われて。受け身な感じで出たんですけれども、多少なりとも彼らが有名になるのに貢献してった人間が、もし自分で勝手にYouTubeチャンネル始めましたっていう風になったらば、「実は仲が悪いんじゃないか」とか。

だから僕は一方的に勝手に始めた訳じゃなく、ちゃんとやっていいかって聞いて、彼らは「いいっすよー」って軽く言うてくれたから、じゃあやるわみたいな感じやったんです。

遊楽舎ちゃんねるの方針は「トライ&エラー」

――店長さんは、YouTubeの企画はどのように考えてらっしゃいますか?結構斬新と言うかキャッチ―な内容かなって気がするんですけど…

 

店長斬新かな(笑)どうでしょうね…。企画は正直、僕は他のYouTuberさんに比べたら、割いてる時間はめちゃめちゃ少ないと思います。

たいてい僕が話してるだけの動画が多いんで。

なんか、タイトルが与えられたら「じゃあこれについて話せばいいのね、よっこいしょ」って店に行って、店のカウンターの前にカメラ置いて、僕が座って「んー…あ、これでいいや!」みたいな感じであとは撮るだけですから(笑)

最近は一応、言いたいことは多少まとめたほうがいいかなと思って、メモ帳みたいな感じでガーッと並べて絞って「大体この内容の事をしゃべっていこう」って決めていきますね。

だから多分、一番適当なYouTuberだと思います(笑)

 

――でもすごい再生取れてますよね!

 

店長まあまあ、でも最近ちょっと落ちてたんですよ正直、再生数が。で、今またもう1回テコ入れせんとアカンと思って色々変えたりとか、ちょっとずつ試していってるんですけど、その作業も結構面白いんですよね。

 

YouTubeに限らないですけど、僕くらいの年になってきたら、もう世間から評価されることってあんまりなくなるんですよ。特に個人経営じゃないですか。

ていう風になったらば、例えば学生の頃やったらテストがあるし、社会人になったら営業成績だとか、何か色々あるじゃないですか、評価されることって。でも僕ってもうないんですよ。

YouTubeって、割とその数字ではっきりと返ってくるんで、面白いねっていう。

 

――トライ&エラー、ってことですかね。

 

店長うん、そういうことができるのはやっぱり楽しいですよね。

遊楽舎ヒカル店OPENに「ばっかじゃねーの」

――次は遊楽舎ヒカル店様についてお伺いしていきます。ヒカルさんの動画で秋葉原に進出すると、聞いたときの想いや感情などをお伺いしたいなと思いまして。

 

店長ばっかじゃねーの、ていう感じ(笑)

そもそもからしてね、だいたい僕、いっつも彼らが来るまで何をやるか知らないんです。

昔からそうですよ。店長やったらなんかうまい事やってくれるでしょ、みたいな感じで基本丸投げですよ。

 

っていうのがあったんで、もうそれが慣れ性になっちゃってるんですよね。

秋葉原の話を聞いたときも「うんうん、うん……ばっかじゃねーの?」っていう。

何を言ってるんだねキミは、みたいな(笑)

 

店長いや、マジでやりますからって言われたから。
僕は、彼は行動は絶対やる男だと思ってるんですよ。彼の場合は口から言ったことを絶対形にしようとするんですよ。その結果叶わんかったことっていうのもいっぱいあるけれども、必ず行動は伴うんですよね。だからそういう意味では僕、彼のことは信用してますよ。

 

産まれたばかりの次女も居るって言うのに、娘どうすんの、長女もめっちゃかわいい盛りやねんけど、みたいな(笑)

もう帰ってきたら娘ニッコニコですよ。

にひーー!って笑って、黙ってガシって捕まってくるんです(笑)

 

――早く帰りたくなりますね!

 

店長そうですね(笑)

遊楽舎ヒカル店商品は「質が高い」

――そんな中で、初日の売り上げの動画をちょっと拝見したんですけれども、やっぱり姫路花田店様に比べると、売り上げ・買い取り共に差とか違いとかってありましたか?

 

店長あ、全然違いますね。

動画でも多分言ってたんですけど、1つ目に質が高いっていうのがありますね。

質が高いっていうのはどういうことかっていうたら、トレーディングカードって値段が付くやつと付かないやつの差が結構激しいんですよ。

都会になったら、やっぱり人口密度が違うんで、集まる量っていうのも膨大になるんですよね。結果的に質が高いみたいな感じになるんです。

ステータスになるっていうだけじゃなくて、やっぱり成功したらリターンもデカいのが東京だなって。

で、そういうところにやっぱ特殊なもんが集まるなあってことで、GDPが高いってことは人口密度も高いから、限定商品を持ってる人の数が多いというか。っていう風になったらば、売りに来る率はやっぱ高いかな。

遊楽舎ヒカル店は「まだ進化中」

――では引き続き遊楽舎ヒカル店様の、見どころやおすすめ商品についてお聞きしたいなと。

 

店長あー、見どころとおすすめ商品ねえ…難しい事聞きますね(笑)

あのね、実はまだ進化中なんですよ。

どういうことかっていうたら、遊楽舎ヒカル店って、僕がずっと姫路市の花田店で商売をやってたから、東京の常識が分からんと思って。

で、ましてや今コロナの後じゃないですか。だから仮に従来通りのデータをどっかから頂いたとしてもあんまり参考にならんよな、っていうのがあったんです。

だからとりあえず失敗しないように、仮にこけたとしてもいつでもダメージが少ないように抜けれる範囲の投資をしよって思ってたんです。その結果どうなったかっていうと、いまいち、いっぱい物を詰め込めなかったんです。

結局のところ、別のYouTuberの方にも指摘されたんですけれども、初期在庫が足りないとか、結構散々なことは言われたんです。

今僕が思ってることっていうたら、「あ、やりよう間違えんかったらいけるやん」って思ってるんですよね。まだ課題は正直いっぱいあるんですよ。

 

例えば、買い取りのシステムとかも、もっとスピーディーにできたりとか、あとは高額商品をどうさばいていくかとか、これをYouTubeにどう絡めてったらいいのかなあとか。

以前やったらヒカルくんがうちの店でやってたように、なんか機械が入ったらそれをやりますよーだけだったんですけど、それって今後も楽しいの?って。

昔はそれでよかったんですよ。例えばヒカルくんの動画のスタイルとしても、実験系ではなくお金をかけた実践系っていうのが当たってるじゃないですか。今も当たってますけれども、それだけでいいの?と。

彼の動画としては伸びるんですけれども、店の売り上げとどこまで連動するか分からない。そうなった場合もっと違う活かし方があるんじゃないかって。

で、今僕がちょこちょこ生放送とかやってるんですけれども、色々やっていきよった結果、もっとこれ可能性あるよなと。

例えば、僕がソフマップさんに来てる間、お客さん巻き込み型で、生放送で朝から晩までずっとデュエル対戦やってるとか。

 

――大変だけど、それは確かに面白いですね。ファンの方も「絶対やりに行きたい」って思いますもんね。

 

店長うん。それもいろいろ試していきよったら、多分できるんじゃないかっていうところまでは持っていけてるんですよ。

 

――なるほど。じゃあまだこれからもどんどん新しいことを生み出していくんですかね。

 

店長可能性は高いです。

ほんとね、やれることはいっぱいあるんで、めちゃめちゃ楽しみなんですけれども、やっぱりうちのお店って、まだ未完成なんですよ。

どこが未完成なんかっていうたら、単純に設備的な意味でも未完成やし、あと、”YouTuberがやってるお店”じゃないですか。YouTuberがやってるお店としても未完成なんですよ。

 

遊楽舎は「データカードダスが設置してある唯一のカードショップ」

店長ただ、僕が最初からやりたかった理由っていうのは…僕元々ゲームセンターの人間って言うてたじゃないですか。下に、バンダイさんからデータカードダスの導入の許可が下りたんで、データカードダスを置かせて頂いてるんですよ。ドラゴンボールヒーローズと仮面ライダーバトル、ガンバライジングと、あとガンダムと。

これ実は設置してある店って、全国に、カードショップとしては遊楽舎花田店とヒカル店だけなんですよ。

姫路花田店は元々ゲームセンターとして設置させてもらってて、そこからの交渉で何とかこちらの店にも置かせてもらうことができたんですよ。

店長のヒカル店出勤日について

――あとは、遊楽舎ヒカル店様のほうに、店長さんがご出勤されてる日は決まってるんですか?

店長:えーっと8月は、っていうかもう8月の終わりなんですけれども、隔週で来てたんですよ。

木曜日から月曜日まで東京にいたら、月曜夜の新幹線で9時前くらいの終電があるんですけど、それで姫路に帰って、そこでまた1週間働いて、その次の木曜日から月曜日までこちらに来るっていうスタイルでしてたんですけど、9月から変えようと思います。

例えば今月の何日から何日は居るよっていう日を決めて、その時に僕が色んなイベントをやるよ、みたいな感じでやったほうがいいんじゃないか?って。

で、今のところ考えてるのが9月26日の土曜日に、「出張遊楽舎」っていうたら変なんですけれども、要は僕がソフマップさんのイベント会場を借りて、そこでひたすら高額商品の査定やるよっていう。

 

やりたいと思ってますんで、ぜひ売りに来ていただければ。CMしといてね!(笑)

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