“地元ノリを全国へ”をスローガンに活動している5人組YouTuber・コムドットをご存知だろうか。彼らは2020年に掲げた“年内に登録者50万人”という目標を達成し、その勢いを止めることなく登録者を伸ばし続け、現在登録者70万人を誇る、今“最も波に乗っている”YouTuberだ。今回はそんなコムドットの魅力や、登録者を伸ばすための戦略、ファンに愛される理由などについて分析していきたい。
TikTokでアンチ大量発生…… しかしそれもリーダー・やまとの作戦のうち
コムドットの戦略その1 “TikTokで顔と名前を売る”
コムドットのメンバーは、ゆうた、ひゅうが、ゆうま、あむぎり、そしてリーダーのやまとの5人だが、彼らの顔や名前をYouTubeではなく、TikTokで知ったという人も多いのではないか。
YouTubeで今のように勢いよく登録者を伸ばせていなかった頃、彼らはTikTokにYouTubeの動画の面白い部分、目を引く部分の切り抜きを貼ることで、多くの人の共感、そして批判をも集め、そこから自分たちのYouTubeチャンネルに流れてきてもらうべく活動していた。
何度も炎上…… しかしYouTubeでは好印象
初めの頃は、登坂広臣、平野紫耀、横浜流星といった“有名人に変装して竹下通りを歩く”という企画に、「カルマのパクリ」、「全然似ていない」などとアンチコメントが殺到していたが、それもリーダー・やまとの作戦のうち。多くのアンチコメントによってますます動画は再生されることとなり、より多くの人に動画を見てもらえるようになった。
「TikTokですごく叩かれてたけど、YouTube見たら面白かったので登録しました」という内容のコメントは、この頃のコムドットの動画のほぼ全てに書かれているのではないだろうか。“ファンだろうがアンチだろうが、とにかく顔と名前を知ってもらう”という、チャンネル登録に至るまでの最初の段階を、TikTokで見事クリアしたのだ。
人気企画「ラファエル野球拳」を連発し地道に登録者を伸ばす
コムドットの戦略その2 “地道な努力の積み重ね”
そのようにしてTikTokから流れてきた視聴者を、アンチも含めて、YouTubeの動画で引き込む。15秒という短さでは見せられないメンバー同士の掛け合い、まさに“地元ノリ”を魅せ、ファンになってもらう。
ゆうたが生み出した大人気企画「ラファエル野球拳」シリーズ(ラファエルのように挨拶の後に短い偏見を言い、ウケなければ服を脱いでいくという、タイトル通り“ラファエル”と“野球拳”の融合)の動画は、現在35本も投稿されており、「この企画をきっかけにファンになった」という人も多い。
前代未聞の“毎日投稿+平日2本投稿”達成も伸び悩み
また、学生が夏休みとなり、普段よりもYouTube利用者が多いと言われる8月には、前代未聞の“毎日投稿+平日2本投稿”を成し遂げた。睡眠もろくに取れないままがむしゃらに走り続けたメンバーに、ファンからの応援はますます熱くなったが、新規ファンの獲得はなかなか上手くいかず、この頃の登録者は20万人台。掲げていた“2020年のうちに登録者50万人”の目標は、この時点ではまだ遠かった。
前のページへ